断想②
2022年も幕が開いた。この2年で、それ以前はどんな気持ちで生活していたかを忘れてしまうくらいに社会は激変してしまった。
コロナ病原菌は極微から、気候変動は極大の域から人類を脅かす。双方とも目に見えぬ、手に触れえぬ脅威である。
それは天と地に挟み撃ちにされたかのような状況にも映るが、それ故に一人の力、ひとつの思想ではどうにもならない。個人的な心情は自らを助けられなくなってしまった。
立ち往生してる間に脅威の矢がいつ飛んで来るやも知れぬ。あらゆることが不確定の原理に引き戻され、希望というものをお金に変えることができた者だけが束の間の安寧を味わう。
あれよという間に仮想世界が現実界を侵食し、古き人は狐か狸に化かされたかのような居心地で暮らす。
人類は宇宙の魔法に罹った生物として登場したとしか思えないが、生活すること生きることが何故にこれほど欺瞞的でなければならぬのか。歴史的に言っても助け合うために殺し合う、そんなことができるのは宇宙の魔法に罹った変種の生命体だからだ。
現在、人類が考え得る最善策は魔法をもっと強化するドラッグだ。科学とは魔法を強化するツールである。地球界の改造は加速し始めた。わたしたちは、対人に悩んでいる場合ではない。
ワクチンにしろ電磁波にしろ核弾頭にしろ、それらはドラッグである。溢れんばかりの情報もみなドラッグなのである。目覚めることのない魔法界、ああ!
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